2012年6月27日水曜日

Choose bamboo(竹を選ぼう)

お待たせしました。先日の「ココナッツ」に続くトレンド・キーワード第2段、「バンブー」をご紹介したいと思います。日本をはじめアジア圏ではポピュラーな竹ですが、アメリカではいまエコ・フレンドリーな素材としての認識が高まっています。

私が街で見かけた竹製品は、キッチン用品やステーショナリーなどの小物、それから集成材によるガーデニング家具、食器棚。それから竹からとったナイロンによる衣類など、その表情もじつに多彩です。

竹は、木材にくらべて成長が早く、一般的な木にくらべて酸素発生率が高いのが特長。また利用後は分解され、堆肥として地球に戻るためゴミにならない。加工しやすく、自由に曲げたり、編んだり、継ぎ合わせることが可能でありながら、強度はバツグン。乾燥にも強い。さらに、生産地の多くは発展途上の国々であり、それらを積極的に使うことは経済活動を支援することにつながる。とまぁ魅力的なアイテムなのです。"Green America"のHPでも、竹について検索すると50件もの項目が挙がってくるのは関心の高さを物語っています。

と同時に「バンブー」という響きには、どこか東洋へのあこがれが含まれている様です。先日、デンバー植物園で開催中の「絆〜West meets East~」へ行ってきましたが、そこに展示されていたのは沢山の竹のオブジェでした。




写真(上)は日本人作家。(中・下)は西洋人アーティストによるもの。使っている竹の種類や作風は異なりますが、それぞれに趣があって素敵ですね。広大な植物園の各所には「竹」を深く知るための特別展示もされており、これを機会にもっともっと竹を愛するエコ・フレンドリーな人が増えるかもしれませんね。



フラッグスタッフで山火事

6月26日19:00頃、街北部から撮影
ボールダーは、このところ35℃越の猛暑日が続き、相対湿度が10%未満といった状態です。郊外の草地はすでに乾いて黄色い平原が続いており、「今年は長い夏になりそうだなぁ」と残念でなりません。

ときおり雷光が夜空を照らすこともあるのですが、なかなか待望の雨には至らず、降ったとしてもシャワー程度のお湿りが10分ほどで終わってしまう始末。ついに落雷による山火事が6月26日午後、フラッグスタッフで起きてしまいました。

コロラド州での山火事は決してめずらしい出来事ではないのですが、今回ばかりは市街地のすぐ近くで起こったので衝撃が走りました。私が住んでいる場所は、街の西南部にあたるので安全ですが、該当地区の方はさぞかし辛い思いをされている事でしょう。ほんと胸が痛みます。


火災発生したその夜は煙が市街地まで流れ込み、車で走っていても前の車が霞んで見えるほど。灼けた匂いがあたり一帯に漂っていました。消防士の方々の懸命の努力のおかげで、火災から24時間後のいまは、煙も目立たなくなり随分鎮火してきた様子。それでも余談を許さない様子で、本日午後の発表では、該当地区に隣接する森の一部を伐採(延焼予防)するとか、近隣住宅にスプリンクラーの開放を呼びかけているとか。避難されている方が早く安心できる日が戻ることを祈っています。

先ほど、こちらでは山火事は決してめずらしい事ではない、と書きましたが、消防活動中に火に囲まれてしまい亡くなる消防士のニュースが例年のように流れるのも、また悲しい事実です。勇敢な活躍もさることながら、どうか皆さんが無事に家族の元へ帰れますように。心から願っています。

大自然の新陳代謝とはいえ、火災によって緑の風景が失われるのは淋しい。
今年5月下旬、フラッグスタッフにて。

地元紙デイリーカメラのHP
 http://www.dailycamera.com/boulder-county-news/ci_20942065/boulder-county-officials-responding-reports-two-small-grassfires



追伸:
7月2日(現地時間)、やっと山火事の収束宣言がされました。翌日には大部分消火されていたのですが、猛暑のなか消防士&地元消防団の皆さんが早朝から深夜まで、懸命に働いてくださったおかげです。多謝。
来る7月4日はアメリカの独立記念日ですが、ボールダー市は今件を受け止めて、毎年恒例である花火打ち上げの中止を発表しました。これは2002年(異常乾燥警報の状態がほぼ一夏続いた年)以来で、とても異例のことです。ちょっと花火なしのお祭りは淋しいけれど、被害に合われた方のことや、火災の危険性を考えたら、当然の対応といえるでしょう。

2012年6月19日火曜日

Practice, Practice, Practice

先週、急なご連絡をいただいてクレニオセイクラル・バイオダイナミクスをさせていただいたのを皮切りに、Boulderでのセッションを開始しました。今日はその2回目で、ご本人の希望でロルフィング®をさせていただくことに。ひさしぶりのセッションで、準備しながらクライアントの状態を考えて、いろんなプランが頭をめぐりました。

「枕は1つで足りるかな? 半円筒のクッションも欲しいなぁ」とか、「もしかしたら、マウス(口腔への)ワークが必要かもしれないなぁ」とあわてて医療用手袋を買いに走ったりとか。はじめてロルファーになってセッションした時の、あのドキドキ感を懐かしく思い出しました。


今日のセッションは2回目という事もあって、とってもスムーズ。楽器演奏されるクライアント様の様子を観察するところから始まって、ロルフィング・ムーブメント的な介入とロルフィングによる働きかけ。機能と構造を行ったり来たりしながら、身体の中の有機的なつながりを回復していく私のワークを、「自分が求めていたのは、まさにこれだったんです」とクライアント様も静かに目を閉じたまま深いところで感じとっていただいた様で、とっても嬉しかったです。

セッションがクロージャーを迎えた頃、玄関のチャイムが鳴り、家具デザイナーのアレックスが登場。待ちこがれていたロルフィング・ベンチを持ってきてくれました。なんて完璧なタイミング! たくさんの曲線に彩られた有機的なデザインは彼の持ち味。様々な木材のなかから、私はこのオーク古材を選びました。あえてニスなどの加工せず、一緒に歳をとりながら味わいを深めていく仕上げになっています。


脚部が「人」型になっている、ところがオシャレでしょ(苦笑)。使用する木材によってお値段は$180〜$300とか。ビスを外せば平箱に入れて発送できるので、もしロルフィング・ベンチが欲しいという方がいらしたら、声をかけてくださいね!


2012年6月17日日曜日

Love ココナッツ

今日は、ちょっとしたボールダーでのトレンドをご紹介♪ いま何処にいっても目に飛び込んでくるキーワードが「ココナッツ」「バンブー」「グルテンフリー」です。今日は「ココナッツ」について、ミニレポートしたいと思います。

いま健康志向の高い人たちの間では、ココナッツウォーター、ココナッツミルクを選ぶ人が増えています。Whole foods marketのレジで並んでいても、箱買いしていく人を沢山見かけます。

南国などでココナッツ果実にストローをさして提供される、あのジュースです、といえば分かりやすいでしょうか。人気の秘密は、天然100%でほんのり甘くて飲みやすいにもかかわらず、1パック(写真左:320ml)の中にバナナ2本よりも多くのカリウムを含み、デトックス効果が期待できること。多くの電解質を含み、スポーツドリンクとしても最適。こんなに栄養豊富なのに牛乳などと違い脂質0、コレステロール0。気になるカロリーは1パック60calと低め。ハリウッドセレブの間では、ダイエットに愛飲しているとか(マドンナが片手にココナッツウォーターを持ちながら、ジョギングしていたとの噂)。日本でも流行るのかしら?

ココナッツミルクは、ココナッツ果実の中心部分にある白っぽい部分を水で解いたもの。牛乳にくらべてカルシウムが50%も多いのに、低脂肪のためコップ1杯飲んでも80cal(牛乳は120cal)とお手頃。猛暑を迎えるこれからは、身体を冷やしてくれる効果(陰性)も期待できそう。ほんのり甘く飲みやすいので、我が家ではオートミールにかけて食べています。

「バンブー」「グルテンフリー」については、またの機会にお伝えしますね。エコフレンドリーなボールダーから、ミニレポートでした。


6月18日追記:
今朝ワッフルを焼く時に使って、これを書き忘れていたことを思い出しました。我が家で重宝しているココナッツオイルです。


ココナッツオイルは、果肉部分を圧搾して取り出したクッキング用のオイル。天然の中鎖脂肪酸(これは母乳などに含まれているのと同じもの)が豊富なのが特長です。通常の油にくらべて消化吸収は4倍、代謝は10倍とスピーディーなので身体に残りにくいためダイエットに適しているとも言われています。特に高温で調理しても変質しにくいので、炒め物や焼き物に愛用しています。この他にもキッチンには様々なオイルを用意していますが、エキストラバージンオリーブオイルは熱に弱いので主にサラダに、グレープシードオイルは安価で高温に適しているので揚げ物にと使い分けています。



気温35度、すこぶる快晴

「あぁ東京は、雨曇りなのかぁ」とwebの天気予報を眺めながら、ちょっと憧れすら感じてしまう今日このごろ。ボールダーは、連日30度越えの快晴が続いています。しかも湿度計を見たら、なんと30%。思わず「壊れてるのと違うの?」と計器を疑いましたよ。どうりで鼻が乾くわけだ。


さらに山岳地だけあって日射しの強さが、ウルトラ級です。まるでシャワーのように紫外線が振りそそいできます。外出時にサングラス+日焼け止めクリームは必需品。さらにお肌のメラニン色素が活発になるのを怖れる日本人女性としましては、長袖ウェアーが手放せません(お肌の白い人たちは昼間でもタンクトップ&ショートパンツでランニングしてますけど、私には出来ません!)。

そんな先日、日本から届いたばかりのUVウェア(ユニクロ製)を見た夫、「UPF15なんて無いも同然」とバッサリ否定。慌ててこちらで購入したUVウェアは、なるほどの100SPF/UPF50+。しかもメッシュ加工で風が通り、強い日射しの下でも木陰にいるような涼しさ(ってCMみたいですが、本当にそうなんです!)。

都内に居たころ、真夏の炎天下、首にストールを巻き、手袋、帽子と蒸し暑い思いをしながらUV対策していたのに、一体いかほど効果があったのか? と思ってしまいました。ただ宣伝に踊らされていただけ?  綿だから天然素材だから良い訳ではないのですね。

日本にいた頃は、梅雨を嫌うこともあったけど、あの湿度と雲たちが紫外線をさえぎり、私たちを守ってくれていたのだなぁ、としみじみ感謝。自然に守られている国だよね、日本は。もっと大切にしていかないと。。。今週いっぱい快晴続きのボールダーの天気予報を見ながら、「スコールでいいから雨が降らないかなぁ」と、願ってやまない私でした。


2012年6月8日金曜日

下宿のおばさん、修行中

今週になって、なんだか急に生活リズムがテンポUPしたかのよう。気づけばもう金曜日の夜じゃありませんか! 本当にJr.先生の言ってたとおりになったなぁ。『気学』さすがです。また最近、私のクライアント様が風水のブログをOPENされたので、こちらも参考にさせていただいてます♪

さて日曜の夜に、日本からの新たなゲストを迎えて、我が家はただいま私たち夫婦+2人のゲストで満室状態です。こちらでの生活がスムーズにスタートできるようにと、ゲストの買い物にお付き合いしたり、街をアテンドしたり、と嬉しい忙しさです。


ルームレントなので、食事をはじめ部屋のお掃除や洗濯など「自分のことは自分で」が基本ですが。同じ屋根の下で暮らしている仲間同士、晩ご飯のおかずを分け合ったり、おしゃべりしたり、ちょっとしたシェアハウス状態。楽しいよ〜。ボディナミックを学んでいた頃、「ご飯をひとりで食べるのは(精神衛生上)ほんと良くない」とトレーナーが口を酸っぱくして言ってました。今頃になって「なるほどね〜」と実感してます。


相変わらずおっちょこちょいでお皿を割ったり、失敗やらかしてガックリすることもありますが、そんな時に周囲が "Are you OK?" と気遣ってくれたり、ジョークにして笑わせてくれたりするので今のところ助かってます(^^;)    ゲストにしても、慣れない土地や文化&高地の環境にストレスを感じることも多々あることでしょう。そんな時、この家に戻ってきた時にホッとできる場所でいたいと願って。。。まだまだ若葉マークですけど「器のでっかい」下宿のおばさん目指して、精進します。

2012年6月3日日曜日

"Don't be shy" というけれど

早いもので、こちらに来て1ヶ月が過ぎました(!) 「4月は相当なエネルギーを使ったはず。5月はそれをリカバリーすべく、しっかり休んでくださいね」とJr.先生からアドバイスをいただき(感謝)、のんびり過ごさせてもらいました。

そんな最近の悩みは、思うように英語が口から出ないこと。引っ越してきた直後の2週間くらいはそこそこ調子良かったんですけど。。。どうやらブログをはじめ、本やwebなど日本語に触れる機会が増えすぎて、思考が日本語モードに戻ったみたいで。ちょっとしたスランプ。。。もっと英語のメディアに触れないとね。

今週からは、楽しみにしていたクラスも始まるし。いろんな人と触れ合う機会が、これからもっともっと増えそうなので、自分をOpenにできるようにしていきたいなぁ。それには笑顔だけでなく、やっぱり言葉ももっと勉強しないとですよね。

2012年6月1日金曜日

ハーモニクス

こんな偶然って、あるんだ! 先日こちらのブログで紹介した"Cranio-Sacral- SELF-Waves"。その著者であるOlaf Korpiumさんが、昨夜から我が家にステイしています。じつは数年前から夫とは仲良しだったですって! しかも、このタイミング♪ きっと何かのご縁があるのでしょう。


午後早くに家に戻ってきたOlafが、夫へのミニセッションするというので、見学させていただいたり、セッションについて質問させていただいたりというラッキーを頂きました。いろんな話のなかで、私が一番印象的だったのは、宇宙から人間、そして細胞まで、スケールこそ違っているけれど、すべて相似性の中で営まれている、という視点。それを生み出した自然こそが、人を癒せるのだという考え


それはオーケストラの響きにも似て、部分だけ取り出すとオーボエだったり、バイオリンだったり、それぞれは違った表現、違った音色に聞こえるけれど、どれも正解、どれも大切。全ては壮大なハーモニーの中に包まれている。


身体の中でも同じことが起きていて、ある時は骨のリズムが、ある時は液(CSF)のリズムが、聞こえてくる時があるけれど、セラピストはその時々にキャッチする「身体の声」に耳を傾けて真摯にそこに寄り添い、健全というオーケストラに身をまかせるのだと。


あ〜、この感じ。話を聞いているだけで、自分がクラニオ〜をしている時の感覚が戻ってきて、なんだかホッとするなぁ。久しぶりにセラピストとしての自分を取り戻せたような、いい時間をいただきました。ありがとうOlafさん。



USで公認ロルファーを目指してみる会

 アメリカ、コロラド州ボールダーから、こんにちは。 今日から3月、今朝は快晴。気温15度まで上昇するとか🌞 とはいえ本格的な春の到来は、2ヶ月先。 昨秋に植えたチューリップの球根たちがわずかに芽吹き 春が来るのを今か今かと待ち受けています。 室内ですくすく育った 水耕栽培のミニ...