2012年9月29日土曜日

すっかり秋ですね

山間部ではひと足先に迎えていた紅葉のシーズン。ようやくボールダーにも訪れました。この周辺の紅葉は、アスペンツリーに代表される「黄色〜黄金色」が多いのが特長です。メープル(かえで)は比較的少ないのです。

自宅の裏庭では冬に備えてリス達が、せっせと餌をほおばっています。何をムシャムシャ食べているのか、というと

先日のブログでもご紹介した、芝生に生えてきたキノコ。傘の柔らかいところだけを上手にちぎって食べます。この他にもクラブアップル(姫リンゴ)やドングリなどなど。

普段は臆病なのに、よほど必死なのでしょう。窓辺近くまできて、ムシャムシャ食べています。よくみるとリスって、意外と手足が大きいのね。。。

午前中はお天気が良かったのに、午後、山から冷気が降りてきて、こりゃひと雨降りそうだなぁ、なんて思っていたら

なんと! 今シーズンはじめての雹(ひょう)が降ってきました。どうりで雨音がうるさすぎる訳だ。20~30分ほどで止みましたが、ビックリでした。でもダウンタウンに住んでいるお友達のところは降った様子がないので、ほんとローカルなんでしょう。

今回は小豆大くらいなので大丈夫でしたけど、大きいものはゴルフボールくらいのものを経験したことがあって。。。車のボンネットとかボコボコになるし、身体に当たると痛いので注意が必要です。

翌日のボールダークリーク(渓谷)は、紅葉が水面に映えてほんとキレイでした。
 あれれ、なんだか下流で動いているものがあるような。。。
早くも鴨たちが越冬にやって来たようす。カナダからのグース(あひる)が近所を席巻する日も、近いかな。。。


(ちょっと雲と交ざってしまって分かりにくいけど)山には新雪が積もって、白く輝いています。いまが街がいちばん、カラフルで美しいシーズン。

WholeFoods Marketの店頭にも、ハロウィンを演出するためのカボチャが所狭しと並べられ、「あ〜、すっかり秋なんだなぁ」そんな気分にさせてくれます。

そういえば今夜は十五夜。こちらでは月を愛でる習慣は今のところ出会ってないのだけど、満月の祭壇をそなえて気持ちだけでもお祝いしたいと思います。(それにしても、月見だんご・関西風、食べたいなぁ。。。)

2012年9月24日月曜日

野菜の時間、2012夏

5月にボールダーに引っ越してきて以来、毎日の成長と収穫を楽しんできた夏野菜づくり。9月も下旬となり、畑も秋冬シーズンにシフトし始めたので、今までを振り返ってまとめてアップしますね。

5月1日、約1年ぶりに戻ってきた我が家の裏庭(back yard)。冬から春にかけて、手つかずだったので一面のタンポポ畑となっています(^^;)   

ライラックや雪やなぎが咲いていてキレイなんだけど、残念ながらそれに目が行かない。。。

芝生を刈っただけでも、ずいぶん印象が変わりました。左手にちらっと見えているのが、今年増設した家庭菜園。この日はお腹をすかせた珍客が迷い込んできてました。

 霜が降りる心配もなくなった5月19日以降から、本格的に植え付けがスタート。「今年は、分の畑には、何をどれくらい植えようかな」、苗探しに奔走する5月末。ファーマーズ・マーケットや園芸ショップで有機栽培の苗を物色します。



左手の正方形の畑が私担当。お料理にかかせないハーブ類や、すぐに食卓に届けたいベビーリーフ。偶然見つけた日本種のきゅうり、トマト、なす(Ichiban)、さつまいも。それに枝豆、オクラ。その他、木桶にはゴーヤーも植えました。
右の長方形は夫担当。トマトとペッパー(唐辛子)がメイン。奥の大きな桶にはズッキーニ。柵の近くにはキュウリも。

豆を撒いてから鳥に食べられたのでは、と心配していた枝豆がやっと2週間以上経って目を出しました。ホッ。


畑作業も一段落したので、今度はガーデンファニチャーの手入れ。汚れとともに表面をサンダーで削りおろし、ティークオイルを3回塗り直してから、最後にポリウレタン塗装してUVから保護します。古びた味わいもいいけど(右)、やっぱりツルツルに生まれ変わった椅子(左)は快適な座り心地。


7月8日、今年はじめてのズッキーニの収穫。「こんなに大きなのが出来たよ!」と大喜び。手前に茂っているのはこれからが本番のトマト。

こちらは私の畑。手前にはみ出しているのが、後から追加した白菜。暑くて、葉が開いてしまいましたが美味でした。トマトとキュウリには竹で支柱を組みました。

早朝に咲くズッキーニの花。片手ほどの大きさがあり、花そのものも食べられるそうです。写真のズッキーニはまだ小さいですが、ちょっと見逃した隙にヘチマほど大きくなるので、夏場は収穫のタイミングが大切。


 日本産きゅうりは、細身で味が濃いのがポイント。これに慣れているとアメリカの太くて大味な水分ばかりのキュウリが物足りなく感じてしまいます。

今年初めて挑戦したIchibanという日本種ナス。すごい元気に育ってくれて、たった2株植えただけなのに、夫婦で食べきれないくらい沢山実りました。焼きナス最高!

 レタスは苗を植えてから2週間ほどで、毎日食卓へ。外側からむしり取っていくので、中心から上へ上へと成長し、最後にはずいぶん背が高くなってました。

 7月29日 暑さ真っ盛り。グングン伸びるミニトマトを見るに見かねて、つい私のおせっかいで竹の支柱で支えることになりました。少しでも風通しと日に当たりますように!
 ゴーヤは、こちらではビターメロンという名前で種が売られていました。一度発芽に失敗して、急遽リベンジしたので植え付けが遅くなって。。。やっと花をつけはじめました。

 8月9日、玄関先のスモモがやっと熟しはじめました。ちなみにこんなに実がなったのは15年前に植えてから、なんと初めて! いつも花が咲いた後、5月半ばの遅霜にやられていたのです。これも温暖化の影響?!
スモモは庭に計3本あり、毎日バケツいっぱいに収穫できる日が3週間続きました。ゲストを含めて4人では食べきれず、ジャムやケーキ、プラム酒にプラム酵母などいろいろ作りましたが、一番おいしかったのはシーズン最後に作ったドライ・プラムでした。

 8月16日お盆を過ぎると、ボールダーは一気に秋らしくなってきます。畑の夏野菜はこれからが最盛期ですが、早く落ち葉が舞い始め、今年はじめての落葉かきをしました。この頃にやっとテーブルの修理が完了。アウトドアで食事ができるようになりました。

さてさて枝豆の出来はどうかな? 黄色くなる前に抜いて、焼き枝豆にしてみました。栄養不足だったのか実は小さかったですけど、味はしっかり「枝豆」してました。ちなみにボールダーでも冷凍の枝豆はあるんですけど、やっぱり夏は生枝豆でしょ!

8月30日 トマトは今が最盛期。庭には10数種の品種が植えられており、生食用、加熱用などいろいろ。スープにしたり、ピザソースを作ったり。ミニトマトは半分に切って軽く塩をしてからドライトマトにして、オイル漬けにしました。

うっかり写真を取り忘れたのだけどバジルも大活躍でした。毎日の料理にはもちろん、バジルソース(チーズ抜きが私流)も2瓶作りましたが、美味しくってアッという間になくなりました。これはパンに塗って軽くトーストしたもの。鮮やかなグリーン♪

9月10日を過ぎて、トマトもきゅうりも終わり。写真は本日24日現在の様子です。ナスは夏に刈り込んだので、これから秋ナスのシーズン到来! 沢山のつぼみを付けています。手前に芽を出しているのは、サラダ用のベビーリーフと二十日大根、そして白菜。

夫の畑は、トマトが終わったら来年まで長いお休み。いまは最後のトマトが赤くなるのを待つばかり。木桶ではハラペーニョが鈴なりに。こちらでは柚子がなかなか手に入らないので、かわりに”ライム”胡椒を作りましたよ。サラダドレッシングのアクセントに重宝してます。

畑仕事が一段落すると、今度は枯れ葉を集めてコンポスト(堆肥作り)が待っています。涼しくなったので芝刈りをお休みしていたら、あらら茸がニョキニョキ生えてきました。なんだかスーパーマリオに出てきそうなキノコだこと。きっと山では松茸がいまシーズンなんだろうなぁ。。。


今年は、天候が味方してくれて、ほんとうに上出来の夏でした。豆類には適した土壌の準備と栄養が欠かせないこと、ナスを刈り込んで2度の収穫を準備すること、ゴーヤの種は殻が固くて傷をつけてから発芽させることなど、新しいことを色々学んだ年でもありました。さて来年はどんな風にしようかなぁ。なにかお薦めがあったら、教えてくださいね。今から来年の春が待ち遠しいです。


2012年9月9日日曜日

スキルフルタッチのゴール

(後から日記です。7月下旬から8月上旬にRISIにてセカンド・アシスタントを勤めさせていただきました。その経緯については過去ログをご参照ください)

今夏、有資格者のためのUnit1クラスに、スキルフルタッチ・アシスタントとして参加させていただきました。とは言うものの、今回のクラスは本当にレベルが高くって(^^;)   メインインストラクターであるJohnが伝えたことを、的確にチャッチしてワークに表現してくれる。ほんと頼もしい皆です。

ただ、私がクラスを眺めていた時、ひとつだけ気になった事があって。
言葉にすると、ちょっと陳腐になってしまうのだけど。。。「コネクション」が見えない。

セラピストの中心からパワーが手に伝わって、クライアントに働きかける。と同時に、クライアントのボディから伝わってくるメッセージが、セラピストを次の動作へと動かしていく。良いセッションって良い関係性とともに成立する、と私は思っていて。

クラスを観察しているときJohnにこの事を伝えたら、「確かにそうだね! OK、僕にいいアイデアがある」と言ってくれました。

それから2日後。スキルフルタッチに入る前に、まずはJohnお得意のTai-chi(太極拳)で身体をほぐしエネルギーを高めた後、合気道の「折れない腕」をみんなで行うことに。

先日のコーンスターチ同様、こちらも初体験の人が多かったようでワーワー、キャーキャーみんな大興奮! 意識の持ち方、イメージひとつで、同じ動きでも自分の中のコネクションや相手に与える影響がどれほど変わることか。。。ブレない、折れない腕は、チカラを増やして筋肉を固めるのではなく、リラックスして冷静なフォーカスと共にある。

Johnから「今日は、この感覚を持ったまま、スキルフルタッチしてみよう」との呼びかけが。なるほど、そうかぁと一同納得。さすが長年教えてきているJohnならではのリードです。

さてこの日の実技は、サイドラインがテーマ。肩甲帯から脇腹、股関節を横切って膝横、足首まで。いま直接働きかけている所を感じることはもちろん、同時に広範囲にどんな影響がおよんでいるか俯瞰する能力も必要に。。。でも先ほどの『折れない腕』効果か、部屋の空気が昨日までと全然違う。プラクティショナー役の生徒が、クライアントの身体の中に入り込まず、まず自分のセンターに居て、そこからクライアントと繋がっているのが見えるのです。

その時、ベッド周辺の空気は密度を増して、シーンと落ち着いて。。。呼吸のリズムとなめらかに動きながらプラクティスしている人影があるだけ。ほんと美しい光景でした。

スキルフルタッチを始めるにあたり、最初の授業でJohnはみんなに対して、こんな言葉を伝えました。「このクラスでは細かい技術的なことは、すでにプロとして活躍している皆さんに求めません。それは地元に戻って自分のプラクティス(セッション)を積み重ねていったり、メンターに付き合ってもらって磨いていけるから。この2週間で受け取って欲しいのは、筋膜に働きかけるとは、どんな感じなのか。自分の手の下にある筋膜をビジュアライズしながらワークし、それが相手にどんな影響を与えるか。これまでにあなたが出会っていない、何か新しいドアを開いてみて欲しい」

もうすでに、この部屋にいるのはマッサージ・セラピストではなく、ロルファーの卵。見守っている講師陣みんなが確信した午後でした。この空気にいつまでも浸っていたい、そう思えるほど、美しく胸に熱いものがこみ上げてくる時間でした。

筋膜って、こんな感じ?!

(後から日記です。7月下旬から8月上旬に関わらせていただいたRISIでのセカンドアシスタント。それにいたる経緯については過去ログはこちらをご覧ください。(1)  (2)


授業2日目の午後。生徒達と顔を会わせるのは、これが3回目。ここに来てクラスの様子も、ずいぶん落ち着いてきたように感じます。

多くは西海岸、東海岸からの生徒が多いのですが、海外(イタリア)からの参加者も2名。初めての土地、初めての人々に囲まれて、ここに居るという事だけでも大変なことです。さらにAK(Anatomy and Kinesiology)で筋肉を触診しあったり、ST(Skillful touch)で身体をほぐされたりするのですから、心身ともに密なコンタクトが築かれ、お互いの距離感がグッと近くのなるのも早いのでしょう。

RISIに到着するなりJohnからリクエストされたアレを準備するため、、Keithと一緒にダイニングへ。クラスがはじまり、生徒がいなくなったのを見計らって、戸棚からコーンスターチと水、そしてアルミ皿を取り出して、いざミックス!

すでにクラスではJohnのリードで、3つのグループ分けがされており、それぞれが輪になって床に座ってスタンバイ。生徒全員が枕カバーで目かくしし準備が整ったところで、
各グループの中心に私たちが用意した水溶きコーンスターチの入ったアルミ皿を差し入れ

「では皆さん、少しづつ前に手を伸ばして、運ばれてきたものを触ってみてください」

との誘導が。。。なにが運ばれてきたか知らない生徒たちは大興奮! おっかなびっくり、ひんやり気持ちいい。ググッと押すと抵抗されるのに、ゆ〜〜っくり押すと水のように滑らか。握りつかもうとすると、手の中で一瞬固くなったと思いきや、指の間から流れ落ちる。とっても不思議な感触。

この感覚が、実は筋膜(Facia)に対してアプローチするロルフィングでは、とても大切になってきます。この水溶きコーンスターチに一般的なマッサージを施そうとすると、きっとチカラ技になって、疲れ果ててしまいそう。でも筋膜にアプローチするロルフィングなら、氷の上を滑るスケーターのように、自由に戯れることができるはず。

手の下でゆっくりうごめき、流動的に形をとどめず広がって行く、不思議な感触。

これまでマッサージを常としていた生徒には、「あぁ、これがJohnの言っていた感触か」とやっと意味が通じはじめた様でした。その後の授業では下肢をワークし合いましたが、
すでにロルファーの手に変わりつつあるのが本当に嬉しくて。この場にいられた事に、ほんと感謝でした。

2012年8月23日木曜日

スキルフルタッチ、授業1日目

セカンドアシスタントをする経緯については、こちらをご参照ください。

UAFの場合、2週間と期間は短いのですが、授業はたっぷりです。月〜金曜、朝8時30分から夕方6時まで(昼休みは約90分)。AK=解剖学、身体機能学、PH=生理学、TR=治療における心得、RM=ロルフ・ムーブメント、ST=スキルフルタッチ(手技、実技)などの一般授業のほか、Cadaver lab(献体解剖)などの校外学習などもあります。そして2週間のプログラムの翌日、土曜の朝9〜12時Entrance exam(入学試験)が行われます。

授業スケジュールは、担当教師の采配によって毎回独自に組まれます。多くの場合は、頭が冴えている午前中に解剖学や生理学の授業。昼休みの後、疲れて眠くなる頃に、スキルフルタッチやロルフ・ムーブメント、というのが一般的。

私はスキルフルタッチの2ndアシストですので、午後のみRISIに通うことに。じつはこの仕事が決まる前に、CUで行われるエアリアル・ヨガの特別授業を申し込んでいたので、ちょうど好都合でした。午前中に身体を動かした後、急いで家に戻ってシャワーを浴び、午後から授業へと通う日々。ちょっと慌ただしいけど、好きな事が思いっきり出来るって、なんて幸せなことでしょう。

今クラスではスキルフルタッチの授業は、全10コマ。初日のクラスでは、Johnからの提案で「まずは皆さん自由に、普段からどんな風に身体にアプローチしているのか見せてください」、クラスメイト同士で75分の交換セッション。

マッサージテーブルが9台並んで、それぞれにワークしている様子を講師陣が見守ります。ダイナミックに身体を揺らしながら身体をほぐす人、ほとんど動かずエネルギー的に働きかける人、セラピストの手法は十人十色ですが、どのクライアントも気持ち良さそうだったなぁ。

講師そろって「みんな素晴らしい技術だね!」と意見が一致。そこで今回のクラスでは、マッサージ技術云々については深く触れず、筋膜層をいかに感じとり、アプローチしていくかをメインテーマにすることに。あと、セッションを行う際のボディユーズ(施術者の姿勢、身体の使い方)で、ケガや故障を招きそうなクセを見つけたら指摘していこう、と相談し合いました。


その後も、生徒同士がセッションしているのを観察しているとJohnがやって来て「延子は、アレは用意した事はある? Keithはまだ無いらしいんだけど」 私「もちろん用意した事あるわよ。私が教えていたクラスでもアレをやって、みんな大喜びだったよ〜(^_^)」John「じゃ明日の授業でさっそくやるから、まかせるよ」とのこと。ふふふ、2日目でアレですか、こりゃ楽しみだなぁ〜(つづく)

2012年8月20日月曜日

UAF2.12でセカンド・アシスタント

気づけば前回の更新から1ヶ月以上も過ぎてしまいました。ごめんなさい。

蜂に刺された後も消えぬまま、7月下旬から2週間、Rolf Institute of Stractual Integration(略してRISI、ロルフ学院。ロルフィングの母校)にてPhase 1 : Accelerated Foundations of Rolfing Structural Integration(有資格者のための基礎クラス)の2ndアシスタントを勤めさせていただきました。私が担当するのはスキルフルタッチと呼ばれる実技のクラスのアシストです。

「学院で働かせていただけたら、自分の勉強にもなるし。そうなったらいいなぁ」なんて思っていたのですが、なかなか行動に移すことができなかった自分。そんな時、ロルフィング仲間のひと声に押されて、そこからは偶然が連なって今回の参加となったのでした。




RISIは、ボールダー市街から北東にあたる、ガンバレロという街にあります。(面している通り名がSpine。ちょっと笑えます) 私の自宅からは車で約15~20分。

ロルファーになる為のトレーニングは、じつは開催する団体によって少しづつ違いがあります。USAの場合、解剖学や生理学、身体に触れる手技を学ぶ「フェーズ1」、ロルフィング&ロルフ・ムーブメントを身体をつうじて学ぶ「フェーズ2」、ロルフィング理論による実際の臨床を行う「フェーズ3」、以上の3段階(+試験や論文、課題提出など)を経て最終的にCertified Rolfer™として資格認定されます。

一般にはフェーズ1から順に受講することが定められていますが、すでに理学療法士やマッサージ施術者、アスレチックトレーナーなど資格認定されている人にとっては、解剖学を1から学ぶのは時間のムダ。そこで通常6週間行われるフェーズ1のプログラムの中から「最低限、ロルフィングを学ぶにあたって、これだけは身につけておきたい」というエッセンスだけをギュッ!と詰め込んだ2週間の特別プログラムが用意されています。今回、私が参加させていただくことになったクラスが、そのUAFという訳。

ドキドキの初日は、日曜の夕方4時から学校に集まり、エンロールメント(クラス入学)。UAFのインストラクターは、私がかつて私もUnit1(昔は、フェーズでなくユニットと呼んでいた)でお世話になったJohn Schewe。アシスタント・インストラクターはボールダー在住のアドバンス・ロルファーKeith。

再会を喜びあった後にJohnから伝えられたのは、今回のクラスは18名の大所帯のため、細やかな指導をするために受け入れてくださったとのことでした。それにインストラクターが男性ばかりなので、女性がひとり入った方がエネルギーバランスがいい、という計らいもあった様子。

Johnの発声によって、クラススタート。まずは、このクラスの目的や授業の概要、学院のルールなどをJohnが説明。クルクルと変わる表情とともに、早口でまくしたてるようによく良くしゃべる、しゃべる。今でこそ少しは耳も慣れているので安心して聞いてられるけど、13年前、よくロクに英語も分からないまま彼の授業を受けていたなぁ、とつくづく思う(爆)。

15分の休憩をはさんで、こんどは生徒みんなが話す、自己紹介タイム。名前と居住地にはじまり、自分のもっている資格、過去学んだ受講クラス、職業や職歴、普段から親しんでいるスポーツや活動などを話すことに。手元にある名簿と照らし合わせながら、ひとりひとりの生徒の顔と名前を一致させようと試みるのだけど、これがまた大変。どの生徒も流暢に、豊富な経験と学んできたことを話してくださるので、途中からメモをとるのをあきらめて聞きほれてました。

18名中、1〜2年以内にマッサージ学校を卒業した人が3名。その他は、蒼々たる経歴の持ち主で、マッサージ学校の教師をしている人、パーソナルトレーナーとして選手と共に全米を飛び回っている人。カイロプラクティックやオステオパシーをはじめ10近くの資格をもち、臨床心理士の勉強もしたという人などなど。

「こんな経験豊かな人たちに、私が伝える/教えることなんてあるのかしら?」と、ちょっと不安なりましたが、帰り道でJohnと話をしてみたら「でも彼らにとってロルフィングは未知なんだよ。豊富な経験がある、だからこそ難しいこともあるしね」と伝えられて合点がいきました。

まずは、自分を見失わず、そこに居ること。求められれば、すぐに対応できるよう備えておくこと。結局、私にはそれしかできないし、それが私らしいのかな。なんて思ったり。
でもこの時点では、スキルフルタッチのクラスで何が起こるかなんて、私には予想もつかないのでした(つづく)。

2012年7月16日月曜日

Upside down

すっかりブログ更新が遅れてしまいました。。。Facebookは比較的こまめに更新しているのですが、ブログとなるとつい遅れてしまって。しかし、振り返ってみると7月に入ってから、いろんな事があったなぁ。。。(はぁ〜)

事の始まりは7月3日(アメリカ独立記念日の前日)夕方に、なんとハチに刺されてしまいました。めずらしくスカート姿だったその日、ちょっと立ち寄った家庭菜園でナスを支柱にゆわいている最中に、突然後ろからビーンと走るような激痛が! あまりの痛みにギャーと声をあげ振り返ってみると左アキレス腱の上に針がささっているじゃありませんか。夫が私の異変に気づいてやってきて針を振り払ってくれ(そうするのが一番ダメージが少ないらしい)、そこからは水洗い。

おそらく、これが犯人と思われる
昔、某ダイビング協会のお仕事で「ダイバー向け・応急手当ハンドブック」を編集した事があって、『毒針にさされた時はポイズンリムーバー!』と真っ先に思いついたけどボールダーの自宅にあるはずもなく(東京では常備してました)。場所が場所だけに自分で吸い出すこともできず、かと言って夫に伝えるにも頭がパニックっていて英語が出てこない! 

結局、夫になんとか伝えて吸い出してもらい(もちろん毒は飲まずに、吐き出してもらいました)ましたが、熱感のある痛みがどんどん拡散していくのが、ほんと怖かったぁ〜。次に頭に浮かんだのがホメオパシーのApis。自宅に常備していた中に、Apis30Cがあったので、さっそく数粒を口の中へ。

ほんの数分の間に、患部は直径12センチほどに真っ赤に腫れ上がり、すごい熱。突き抜けるような痛みと熱が全身にまわるかのよう。なんとか冷やさなくっちゃ! とその時に、シリコン製の湯たんぽがあったのを思い出し、氷水をいれて足枕にしながらベッドに横になることしばし。30分ほどして主人が「病院へ行ったほうがいいかな? 呼吸はできてる? 吐き気は?嘔吐はなかった? ならば大丈夫。きっとすぐ良くなるよ」と優しい声をかけてくれたけど、すでに気分はどん底。夕食も摂らずに、翌朝までふて寝しました。ふぅ〜。

翌朝に起きてみると、ホメオパシーが効いたのか炎症もおさまっていたので、朝のウォーキングへ。でも歩いて身体が温まってくると再び痛みが(泣) シャワーで汗を流すと、痛みもひどくなるみたい。結局その日は横になって足を冷やしながら、日本のTV番組を見まくりましたよ(疲れているときは英語を聞くのも億劫)。それでも夜には腫れも随分おさまったので、気分転換にと散歩に。


この水曜から日曜までは、患部は赤いし、触ると痛みがあるもの、徐々に良くなっていくのかなぁ。なんて呑気にかまえていた月曜。なんだか椅子に座っているのもダルいほどに疲れに教われて、そのままベッドへ直行。深夜に携帯電話が鳴ったのをきっかけに眠れなくなって、つい患部を引っ掻いてしまったのがアダとなり、おとなしかった患部が猛烈に腫れ上がってしまいました(大泣)。火曜はウォーキングもお休みして、大人しくしていたけれど、腫れが足首にまで広がって歩くと痛みが走るようになり、ついにギブアップ。時間も遅かったのでエマージェンシー・ケアに連れていってもらいました。


患部を見た女医さんが、「あらら〜、随分痛そうだわねー。破傷風の注射と、それから抗炎症剤と抗生物質の2種類のお薬を出すから、これで様子をみてね。マジックでマーキングしておくから、これが小さくならなかったら2日後にすぐ来てください。お大事に」とテキパキした様子で手当してくださいました。はぁー。

その病院の帰り道、インド料理のデリで遅めの晩ご飯(とっても美味しかった!)したのだけど、帰りのドライブ中にあれれお腹の具合が。。。どうやらスパイスに反応したらしい。。。。深夜迄、こんどは腹痛との戦いが。もうここまで来るとギャグとしか思えない(苦笑)

さすがに薬のチカラはすごい。翌朝にはみるみる腫れがひいて、痛みは半分以下に。さらに翌日の木曜には普段どおりの生活にようやく復帰。ちょうど東京から遊びにいらしていた奈津子さんと一緒にエアリアル・ヨガできるくらい元気になりました。


ちなみにこのポーズはUpside downと呼ばれていて、日本語にすると「天地さかさま、ひっくり返って」っていう意味だけど、電子辞書をひいてみたら、他にも「混乱して」「めちゃくちゃに」とかいう意味もあるとか。いやはや大変な10日間でした。

USで公認ロルファーを目指してみる会

 アメリカ、コロラド州ボールダーから、こんにちは。 今日から3月、今朝は快晴。気温15度まで上昇するとか🌞 とはいえ本格的な春の到来は、2ヶ月先。 昨秋に植えたチューリップの球根たちがわずかに芽吹き 春が来るのを今か今かと待ち受けています。 室内ですくすく育った 水耕栽培のミニ...