とESLクラスの同級生が珍しく話しかけてきました。
話しを聞くと、
2週間ほど前から足や膝に痛みがあるそう。
今朝のランニングでは3マイルほど走っただけなのに
痛みがその後も引かず、
まるで骨同士が擦れ合っているような
違和感を感じるというのです。
「もう歩くのも辛くって。。。あなたの言っていた
Rolfingが何か私は知らないけど、なんとかできる?」
もちろん、チカラになるわよ! という訳で、
その日の午後にセッションさせてもらいました。
外側アーチを回復し、足首の水平化、
過緊張な前脛骨部をゆるめ、下肢・膝関節をチェック。。。
とワークをしながら、彼女と話していた時、
「もう、走れなくなったらどうしよう、
と私とっても心配で心配で、しょうがなかったの」
と気丈な彼女から、まさかとも思える言葉が飛び出して
私は(平静を装ってましたが)とっても驚きました。
セッション後半では、先日教わったばかりの
神経モビライゼーションによるメンテナンス。
これまでも途中で何度か、立ったり歩いたり、
その都度、カラダが変わっていくのを実感されてましたが
すべてが終わって、床に降り立ったときの
彼女の驚きの表情といったら!
「うそでしょう! 痛みがどこかへ行っちゃった。
どういう事、これ?!」
うふふ、それがロルフィングなんですよ。
また走れるようになって、よかったね。
後から思ったのですが、
膝の痛みは、肉体的な辛さはもちろん、
心理的なダメージは私たちが思っているより
案外大きいのだろうな、という事。
手首や肘、腰の痛みならば、彼女から
「もう〜できないかもと、心配で心配で」
という言葉はでなかったかもしれない。
私がかつて学んだ身体性発達心理学Bodynamicsでも
膝裏は、ショックPTSDに関連する筋肉部位のひとつ。
カラー部分がショックPTSDに関連する筋肉 |
「(思わず)膝のチカラが抜ける」
「膝がガクガクする、膝がわらう」
などの言葉が物語るように、
心が大きく揺さぶられた時に反応する部分のひとつ。
逆にここにダメージが加わると
心理的にも、相当に揺さぶられるのでしょう。
セッションが終わって、近くのバス停まで
見送りがてら一緒に歩いているとき、
かつて痛くて辛かったこと、
痛みがなくて今とっても嬉しいこと、
いろいろ話しを聞いてあげる時間が持てて
ほんとうに良かったなぁ。
これで完全に良くなった訳ではないかもしれない。
またランニングで痛みが再発するかもしれない。
でも「自分ひとりで対処しなくていいんだ」
という支えに、
ロルフィングやボディナミックがなれたなら
それは嬉しい事。
これから膝の痛みを訴えてきた人には、
心理面のケアをも頭におきながら、
その人に寄り添っていきたいなぁ、と再確認したのでした。
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