2012年8月23日木曜日

スキルフルタッチ、授業1日目

セカンドアシスタントをする経緯については、こちらをご参照ください。

UAFの場合、2週間と期間は短いのですが、授業はたっぷりです。月〜金曜、朝8時30分から夕方6時まで(昼休みは約90分)。AK=解剖学、身体機能学、PH=生理学、TR=治療における心得、RM=ロルフ・ムーブメント、ST=スキルフルタッチ(手技、実技)などの一般授業のほか、Cadaver lab(献体解剖)などの校外学習などもあります。そして2週間のプログラムの翌日、土曜の朝9〜12時Entrance exam(入学試験)が行われます。

授業スケジュールは、担当教師の采配によって毎回独自に組まれます。多くの場合は、頭が冴えている午前中に解剖学や生理学の授業。昼休みの後、疲れて眠くなる頃に、スキルフルタッチやロルフ・ムーブメント、というのが一般的。

私はスキルフルタッチの2ndアシストですので、午後のみRISIに通うことに。じつはこの仕事が決まる前に、CUで行われるエアリアル・ヨガの特別授業を申し込んでいたので、ちょうど好都合でした。午前中に身体を動かした後、急いで家に戻ってシャワーを浴び、午後から授業へと通う日々。ちょっと慌ただしいけど、好きな事が思いっきり出来るって、なんて幸せなことでしょう。

今クラスではスキルフルタッチの授業は、全10コマ。初日のクラスでは、Johnからの提案で「まずは皆さん自由に、普段からどんな風に身体にアプローチしているのか見せてください」、クラスメイト同士で75分の交換セッション。

マッサージテーブルが9台並んで、それぞれにワークしている様子を講師陣が見守ります。ダイナミックに身体を揺らしながら身体をほぐす人、ほとんど動かずエネルギー的に働きかける人、セラピストの手法は十人十色ですが、どのクライアントも気持ち良さそうだったなぁ。

講師そろって「みんな素晴らしい技術だね!」と意見が一致。そこで今回のクラスでは、マッサージ技術云々については深く触れず、筋膜層をいかに感じとり、アプローチしていくかをメインテーマにすることに。あと、セッションを行う際のボディユーズ(施術者の姿勢、身体の使い方)で、ケガや故障を招きそうなクセを見つけたら指摘していこう、と相談し合いました。


その後も、生徒同士がセッションしているのを観察しているとJohnがやって来て「延子は、アレは用意した事はある? Keithはまだ無いらしいんだけど」 私「もちろん用意した事あるわよ。私が教えていたクラスでもアレをやって、みんな大喜びだったよ〜(^_^)」John「じゃ明日の授業でさっそくやるから、まかせるよ」とのこと。ふふふ、2日目でアレですか、こりゃ楽しみだなぁ〜(つづく)

2012年8月20日月曜日

UAF2.12でセカンド・アシスタント

気づけば前回の更新から1ヶ月以上も過ぎてしまいました。ごめんなさい。

蜂に刺された後も消えぬまま、7月下旬から2週間、Rolf Institute of Stractual Integration(略してRISI、ロルフ学院。ロルフィングの母校)にてPhase 1 : Accelerated Foundations of Rolfing Structural Integration(有資格者のための基礎クラス)の2ndアシスタントを勤めさせていただきました。私が担当するのはスキルフルタッチと呼ばれる実技のクラスのアシストです。

「学院で働かせていただけたら、自分の勉強にもなるし。そうなったらいいなぁ」なんて思っていたのですが、なかなか行動に移すことができなかった自分。そんな時、ロルフィング仲間のひと声に押されて、そこからは偶然が連なって今回の参加となったのでした。




RISIは、ボールダー市街から北東にあたる、ガンバレロという街にあります。(面している通り名がSpine。ちょっと笑えます) 私の自宅からは車で約15~20分。

ロルファーになる為のトレーニングは、じつは開催する団体によって少しづつ違いがあります。USAの場合、解剖学や生理学、身体に触れる手技を学ぶ「フェーズ1」、ロルフィング&ロルフ・ムーブメントを身体をつうじて学ぶ「フェーズ2」、ロルフィング理論による実際の臨床を行う「フェーズ3」、以上の3段階(+試験や論文、課題提出など)を経て最終的にCertified Rolfer™として資格認定されます。

一般にはフェーズ1から順に受講することが定められていますが、すでに理学療法士やマッサージ施術者、アスレチックトレーナーなど資格認定されている人にとっては、解剖学を1から学ぶのは時間のムダ。そこで通常6週間行われるフェーズ1のプログラムの中から「最低限、ロルフィングを学ぶにあたって、これだけは身につけておきたい」というエッセンスだけをギュッ!と詰め込んだ2週間の特別プログラムが用意されています。今回、私が参加させていただくことになったクラスが、そのUAFという訳。

ドキドキの初日は、日曜の夕方4時から学校に集まり、エンロールメント(クラス入学)。UAFのインストラクターは、私がかつて私もUnit1(昔は、フェーズでなくユニットと呼んでいた)でお世話になったJohn Schewe。アシスタント・インストラクターはボールダー在住のアドバンス・ロルファーKeith。

再会を喜びあった後にJohnから伝えられたのは、今回のクラスは18名の大所帯のため、細やかな指導をするために受け入れてくださったとのことでした。それにインストラクターが男性ばかりなので、女性がひとり入った方がエネルギーバランスがいい、という計らいもあった様子。

Johnの発声によって、クラススタート。まずは、このクラスの目的や授業の概要、学院のルールなどをJohnが説明。クルクルと変わる表情とともに、早口でまくしたてるようによく良くしゃべる、しゃべる。今でこそ少しは耳も慣れているので安心して聞いてられるけど、13年前、よくロクに英語も分からないまま彼の授業を受けていたなぁ、とつくづく思う(爆)。

15分の休憩をはさんで、こんどは生徒みんなが話す、自己紹介タイム。名前と居住地にはじまり、自分のもっている資格、過去学んだ受講クラス、職業や職歴、普段から親しんでいるスポーツや活動などを話すことに。手元にある名簿と照らし合わせながら、ひとりひとりの生徒の顔と名前を一致させようと試みるのだけど、これがまた大変。どの生徒も流暢に、豊富な経験と学んできたことを話してくださるので、途中からメモをとるのをあきらめて聞きほれてました。

18名中、1〜2年以内にマッサージ学校を卒業した人が3名。その他は、蒼々たる経歴の持ち主で、マッサージ学校の教師をしている人、パーソナルトレーナーとして選手と共に全米を飛び回っている人。カイロプラクティックやオステオパシーをはじめ10近くの資格をもち、臨床心理士の勉強もしたという人などなど。

「こんな経験豊かな人たちに、私が伝える/教えることなんてあるのかしら?」と、ちょっと不安なりましたが、帰り道でJohnと話をしてみたら「でも彼らにとってロルフィングは未知なんだよ。豊富な経験がある、だからこそ難しいこともあるしね」と伝えられて合点がいきました。

まずは、自分を見失わず、そこに居ること。求められれば、すぐに対応できるよう備えておくこと。結局、私にはそれしかできないし、それが私らしいのかな。なんて思ったり。
でもこの時点では、スキルフルタッチのクラスで何が起こるかなんて、私には予想もつかないのでした(つづく)。

USで公認ロルファーを目指してみる会

 アメリカ、コロラド州ボールダーから、こんにちは。 今日から3月、今朝は快晴。気温15度まで上昇するとか🌞 とはいえ本格的な春の到来は、2ヶ月先。 昨秋に植えたチューリップの球根たちがわずかに芽吹き 春が来るのを今か今かと待ち受けています。 室内ですくすく育った 水耕栽培のミニ...